成熟脳の妙
脳科学者 黒川伊保子さんの、「成熟脳」を、拝読。
私自身けっこう自我が強く、「自分がどう考えるか」、が大事だったりします。
ある時には「人がどう思おうが関係ないやい」とつっ走り、それゆえ
生傷も多く、血がダラダラと流れてから、
「あれ?どうやらこの方法は間違っていたらしい…!!」と、はっとしたりする。
(母親なんかは「この子の将来が心配」など危惧していたかもしれないが、
とうの本人が「そんな進み方が自分らしい、好ましい」と
どこからか来る自分を信じる気持ちに満ち足りているもので
どうも言っても仕方ないし、反省しないやつだ、と、眉をひそめられてきたんだろうと思う)
またある時には、決断をしようにも経験不足で判断に迷う。
ヒトがどう意見をくれようとも、自分の思考と判断を信じているものだから、
自身が納得できなければ、どうもノらない。
結果、いつまでも課題を持ち続けることになり、ストレスを感じる。
そうして思考を重ね猛進し、ボロボロになった果てに何かに気づき、
「発見だ!」「すごいこと閃いた!」「わかったわかった!」などと感じて興奮冷めやらず、
話を聞いてくれる奇特で気の毒な友人が
私の発見について嬉々と語るのを聞かされることになる。
周りからしたら「そんなこと、明白ですが、」なんてことも、あったかもしれないわけです。
決して、人の意見に耳を貸さないというわけではない。
人に意見を求め、納得の暁にはぜひ採用させて下さい!と、そう思っていたんですね。
(すみません、ほんと。。。)
で、冒頭。
黒川伊保子さん曰く
「ヒトの脳は56歳を境に 絶頂期に入っていく。」
例えば女優の名前のド忘れ。例えば新しく学ぶことの、まあ入ってこないこと、こないこと。
そういう、世間様、、、私も持っていた、イメージ。
これは正しくはあるが、一方
自分自身が生涯をかけて経験してきたことのアウトプットは
出力スピード最大となり、磨き上げられていく。と。
そもそも、私たちは、歩く際に、右足、左足、右足…と、
意識していない。これは、私たちの経験が成せる、無意識の行動。
華の金曜日、どこもにぎわっている中でガランガランの飲食店、ここはスルー!
など、これも、「経験値」。
例えば私の恩師である営業経験45年というおじいちゃま(69歳)は
私が顧客と商談をした後のフィードバックにおいて、
10分なり私の説明を聞いたのち
「その顧客は、獲れそう」「それ、望み薄いね」
と、ずばっと言い放ったりする。
成熟脳 読了前 の私でいけば、
「それってなんでですか?」「どうその結論に至ったのですか?」と、ロジックで詰め寄ったりしていた。
自分の中に、経験に基づく感覚が、ないものだから。
それを、思考で補おうとしていたわけです。
おじいちゃんは丁寧にも、根拠や説明を、加えてくれるわけです。
成熟脳 読了後。ここからそんな無駄は、もう不要となりました。
「その顧客は、獲れそう」「それ、望み薄いね」
と、来たら、まず信頼を。
一旦その感覚を受け入れたその後に、作戦会議に入れば良い。
その道ウン十年、先輩方が言って下さることば。
もしかしたら、説明がないことに、全然納得がいかないかもしれない。
もしかしたら、頭ごなしの言い方に、反論があるかもしれない。
ウン十年の出力スピードで出してきた答えであるために、
「頭ごなし」のように、感じられるのかも?
あながち、「年長者の言うことは、よく聞け!」は間違っていないのかも、、、と。黒川奈保子先生。
本当に、良書で、
最近の「目からウロコ」なのでした。
行動が変容し、生き易くなることが、貴重で、嬉しくて。
そんなきっかけをくれる 仕事、出会い、良書、ハプニング、失敗。
愛すべき出来事たち、ですね。
画像は愛知県は乳岩峡(ちちぶきょう)。
愛知県に、こんな、危険で綺麗でおもしろい、場所が、あったなんて!!
この記事を書いた人
-
間瀬 沙織(mase saori)
【趣味】
人物写真撮影、ヨガ、英語チャット
最新の投稿
- 未分類2022.07.07たのしいむずかしい、セミナー講師
- ブログ2022.01.06🎍新年あけましておめでとうございます🎍
- パワーポイント2021.01.04新年明けましておめでとうございます
- パワーポイント2020.03.245~7月は繁忙にて納品にお時間いただきます